白砂子ため池応急対策工事

浪江町発注の白砂子ため池応急対策工事が無事に竣工致しました。

時系列で言うと先の「やきそばサミット」の前に竣工しておりました(^-^;)

度重なる大雨や地震により、余水吐付近の堤体に亀裂が生じて漏水が発生。その漏水により 法面が円弧滑りをして、白砂子ため池の堤体が崩壊寸前という状態でした…(゚д゚lll)

そのため、迅速な応急対策と、近年の大雨に負けない堅固な施工が求められる工事でした。

数多くの災害復旧工事や、ため池の堤体復旧工事の経験を有する弊社からも、積極的に意見 を出して協議を行いました。

白砂子ため池応急対策工事 施工前1

白砂子ため池応急対策工事 竣工1

白砂子ため池応急対策工事 施工前2

白砂子ため池応急対策工事 竣工2

施工箇所に水神様が祀られていたため、神主さんを呼んで移設の儀を執り行いました。

伐採を行い、水神様をため池敷地内の安全な場所へ移設しました。

堤体の漏水箇所が池水の水圧で崩壊しないよう、水中ポンプ2台を常時排水して作業を行いましたが、 土日祝日も水中ポンプと水位の観察が必要ということで、弊社の社長と専務が休日返上で水位計測と発電機&水中ポンプの管理を行いました。

コンクリート材料はプレキャスト製品を使用したかったのが本音ですが、資材を発注してから時間が かかることと、現場進入路の道幅が狭くラフタークレーンが入って来れないため断念しました。

最終的には高密度ポリエチレン管を布設後、漏水が無いように巻立コンクリート、止水壁工を施工する こととなりました。

白砂子ため池応急対策工事 竣工

大型土のう、植生土のうは設計数量よりも多く作成し、任意施工ですが要所には吸出し防止材を使用して、水位が上がった際も、法面が洗堀されないよう工夫しております。

流入口の手前に埋まっている大型土のうは砂留めで、上水だけ流れるように設置してあります。

流域面積が広いため、大雨の際は管口天端付近まで水位が上がることもあるかもしれませんが、漏水 箇所を遮水シートで覆い、ボトルユニットと大型土のうで押さえたため、台風19号クラスの大雨や、 大地震などが発生しない限り、堤体が崩壊する危険性はほぼ無いかと思われます。

弊社の専務曰く、

施工箇所との高低差があり、重機の作業床の確保が難しい現場でした。

施工中に大雨もあり苦戦しましたが、数多くの災害復旧工事や、ため池の堤体復旧工事を施工して きた経験を活かして、しっかりと現場を納めることができました。

ポンプと発電機の見張りで、ゴールデンウィークも含め休日が無かったのがキツかったです。

その後、弊社専務はやきそばサミットの準備へと突入していくのでした・・・(^-^;)

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