浪江町発注の堤上ため池環境保全工事が無事に竣工致しました。
ため池内の軟弱な泥を地盤改良しながら、放射性物質を含む範囲の泥を重機掘削および積込・運搬。
大型土のうに詰めるという掘削除去工と、小型の船を浮かべて池の底泥を浚渫除去する浚渫除去工になります。
浚渫工事は船を持っていないので専門業者さんに外注して施工しておりますが、メインとなる掘削除去工事は自社施工および自社管理で施工致しました。
元請の自社施工は県内でも非常に稀なケースということで注目された現場でもありました。
堤上第1ため池 施工前
施工面積 9,772 m2(掘削 9,772 m2)
堤上第1ため池 施工完了
代表5地点 平均放射性物質濃度( 29,714Bq/kg → 434Bq/kg )
手前味噌になりますが、過去最大級までい(丁寧)に施工したため、航空写真でも分かる通り、非常に綺麗な仕上がりとなりました。
農林水産省の方が視察に来られた際も、非常に綺麗な出来栄えだと評価を頂いております。
その代償として、施工の苦労も過去最大級のものとなりました。
こんなにも重機や排水ポンプ、敷き鉄板を投入することになろうとは・・・
施工期間中は9月、10月になっても雨が多く、非常に苦労が多い現場でした・・・(´Д`;)
堤上第2ため池 施工前
施工面積 7,464 m2 (掘削 5,532m2、浚渫 1,932m2)
堤上第2ため池 施工完了
代表5地点 平均放射性物質濃度( 17,089q/kg → 471Bq/kg )
こちらの堤上第2ため池は掘削除去と浚渫除去のハイブリッド施工になります。
堤上第1ため池と比べると掘削除去の厚さも約半分ということで、比較的スムーズに施工することができました。
施工完了写真は、実施工が完了してから約2カ月ほど経過した状況です。
施工範囲外から雑草が生えてきましたが、施工した範囲がシッカリと分かりますね(^-^)
堤上第2ため池 掘削除去の施工状況
ただ、施工状況写真の池側(左)は含水比が特に高く、地盤改良しながら進めるものの、非常に軟弱で苦労しました。
掘削除去できる限界ラインまで攻めた施工でした。これ以上攻めるとバックホウが池に埋まると思います・・・(´Д`;)
その後、浚渫船を浮かべるために、ため池の水を溜めて、掘削除去工で施工できない範囲を浚渫除去して施工完了となりました。
変更協議や施工する上での困難が多く、神経をすり減らす難工事でしたが、新たな工種に挑戦してシッカリと現場を綺麗に納めることができ、会社の技術の向上にも繋がったので挑戦して良かったと思っております。
土工のプロとして意地を見せることができました。
弊社、ため池の掘削除去工事も自信があります!└('ω')」
社訓五箇条
私たちは、きちんとした仕事で現場を納めるプロとして常に考え、技術の向上に努めます。